道路の舗装工事大手のNIPPOは20日、高速道路や空港の舗装工事で設計にない材料を含んだアスファルト合材を使用していたことが判明したと発表した。使用したアスファルト合材の性能について現在、自社で試験を実施しているという。

アスファルトと混ぜる砂利などに設計で指定されていない使用済みの再生材料を使っていた。国土交通省と東日本高速道路、中日本高速道路が2022年度以降に発注した工事や、23年度に手掛けた工事の一部で使用したことが24年2月下旬以降に判明した。

東北自動車道や北陸自動車道の舗装補修工事のほか、羽田空港の誘導路などの舗装改修工事、大阪府内の国道26号線の道路工事などが含まれる。NIPPOは他の工事も含めて「事実関係について社内調査を継続し、再発防止に万全を期す」としている。