広島カープの窮地を救う “ヒーロー” は誰か? 生きのいい若手をRCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんが直撃取材した。

復活求ム! “和製大砲” 末包昇大

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
みんなが待ち望む “和製大砲”・末包昇大 選手です。

広島カープ 末包昇大 選手
― 左ひざの状態、今は?
「もう1個、ヤマ場を越えてだいじょうぶになったので」

― その “ヤマ” って、どういった症状だった?
「走ることに対してちょっと抵抗があったので、そこを、なんていうんですかね、完全に走り切れる状態に持っていくまでに自分が思ったよりも少し時間がかかったなっていう感じ。ありがたいことにけっこう過保護にしていただいているので(笑)、『ぼくは行けますよ』とはうちのスタッフの方には伝えているので。(ファームで)ちょっと3試合出てみて、どうだったかと…」

― 1軍の方でも長距離打者が “ノドから口が出るほど” …、いや、ノドから口は出んわ。“ノドから手が出る” くらいほしいところ。プレッシャーには?
「せっかくチャンスがあるのに自分がそこ(1軍)にいられないっていうのは、自分の中でもったいないなと思いますし。ただ、それでなんていうか、あせっちゃうとやっぱりまた、けがが再発しちゃうんで、そこはもうあせらずにしっかりとやるべきことをやって、100%の状態で上(1軍)に上がられればなと思います」

― わかりました。どれぐらいで1軍に上がれたらなっていう思い?
「やっぱり(ファームで)フルで守備に出たら、自分の中ではもうだいじょうだなと思っているので」

― じゃあ、もうすぐ?
「はい」

― 「ファンの方は待っていてください」って感じ?
「そうですね(笑) ぼく1人でなんとかできるわけではないですけど、早く上(1軍)で試合をしたいっていうのはあります」

11試合連続安打 強打の二塁手 佐藤啓介

― 2軍で非常に高打率[.458(48-21)]を残していますけど、要因は?
「うーん、キャンプでしっかりコーチの方々に教えていただいたことをしっかりここまで継続できているので、そういったことが結果につながっているんじゃないかなと思います」

― 今、1軍で出ている内野手たちとはちょっとタイプ的に違うのかなと? その中に割って入るイメージは?
「バッティングが自分の売りで、そこをアピールしていきたいんですけど、やっぱり1軍で試合に出るには、守備の面だったり走塁の面だったり当たり前の基準はやっぱり高めていかないと、レギュラーで出るってのはなかなか難しいかなと思うので、自分の中の当たり前のレベルを上げていって、ベンチから信頼されるような選手になっていきたいなと思います」

ツーシーム&先輩の助言で進化の2年目 長谷部銀次

「去年とまず違うところでいうと、サイドスローに挑戦した中でツーシームっていうのを自分の中でなんか使えそうだなって思って、それが今、腕を上げた中でも一つ武器になっているところであるので、変に曲げようとせずに、ちゃんとまっすぐのイメージで投げたらシーム(縫い目)が違うので(ボールが)動いてくれるっていう…」

― じゃあ、サイドスローに挑戦したのはムダではなかった?
「ぼくの中ですごくプラスだったかなって思っています」

― ちょっと待って。矢崎拓也 投手とすごく雰囲気が似ているのはなぜかな?
「大先輩(ともに慶応大卒)なので」

― 尊敬する部分は? 話を聞いたりします?
「去年の前半、矢崎さんがけがされていて、ここで話すことがあったんです。ぼく自身、去年、すごく波があるっていう話をしたんですけど、『自分に期待しすぎだ』ってことをすごく言われて、確かになと。フォアボールを1個出してバタバタしているところとか見てもらって、『どうせ、(フォアボール)出すんだから(気にするなよ)』っていうところで」

― それがすっと入ってきた?
「すっと入ってきました。ぼくの中で今でもすごく心がけているところですし、ありがたかったなってふうに思っています」

1軍で見たい投手No.1 素質十分のドラ1 常廣羽也斗

― きょうの出来は何パーセント?
「半分ぐらいですね」

― 半分? めちゃくちゃベース板で強い印象…
「まあ、そうですね。ベース板の強さは、いいボールはあったんですけど、なんか全体的な…、それを継続して出せるかって言ったら、まだ出せていないっていうのと、まだまだブルペンの段階で、バッターに投げていかないとわからないこともたくさんあるので」

― 対バッターにはいつ以来、投げていない?
「11月20日ぐらいからですね」

― 約半年ぐらい? けっこう不安はある?
「そうですね。バッターが立つのとブルペンって全然違うと思うので、そういう意味でどういう感じなんだろうなって思います」

― 今後のビジョンをちょっと教えてもらいたいんですが…
「来週ぐらいからシートバッティングとかバッピ(打撃投手)とかそういう実戦形式に入って(※ その後 4月17日 シート打撃登板)、それがクリアでき次第、試合に進んでいくっていう…。前はちょっと体の調子が悪いなとかで練習できなかったりとか、そういうこともあったんですけど、今はずっと継続して練習できているので、そういう意味でプレッシャーっていうよりは自分のやるべきことに目が向けられているかなと思います」

― 不安よりも今後の期待の方が大きい感じ?
「そうですね」

  ◇  ◇  ◇

青山高治 キャスター
待ち遠しい。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
本当にそうです。常廣投手のブルペンを近くで見させてもらったんですけど、やっぱり強い、球が。本人は再現性のところが「まだまだだ」っていうふうに言っていましたけども、そんなことはなかったです。ちょっとバッターをイメージして立ったんですけども、どうやって打ち返すのかなというくらい、球の強さ・スピードはありました。

青山高治 キャスター
でも本人的には半分くらい?

石田充 アナウンサー
近々、実戦ということなんですけれども…。そして、同じくルーキーのバッターでいうと、佐藤啓介選手が2軍で4割超えなので、今すぐにでも1軍にっていう思いのファンの方がいると思うんですが、佐藤選手は育成なので支配下選手にならなきゃいけないっていう、1つ壁があるんです。

現状、70人っていうのが支配下登録の上限なんですが、カープは今、セ・リーグで最も多い68人(4月15日現在)がもう埋まっているということがあるので、去年の 中村貴浩 選手のようにこの時期に上がれるかどうかは、この枠との兼ね合いが出てくるんですが、どうなんでしょうか。

天谷宗一郎 さん
楽しみです。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)