国営の中国中央テレビによりますと、中国軍は19日、北京で「情報支援部隊」の創設大会を開き、習近平国家主席や軍の幹部などが出席しました。

情報支援部隊は軍の情報システムの構築や運用を統括するということで、習主席は「国防と軍の現代化を加速させ、軍の使命と任務を効果的に実行するうえで大きな意義がある」と強調しました。

一方、習主席が主導した軍の大規模な改革で2015年に創設され、サイバー空間や宇宙の分野などを担ったとされる「戦略支援部隊」は廃止され、部隊の再編が進められる見通しとなりました。

中国軍は軍の創設から100年となる2027年に向けてサイバー空間や宇宙、それにAI=人工知能などの分野で軍事力の強化を図ってきました。

しかし去年、「ロケット軍」の調達をめぐり、大規模な汚職の摘発が取り沙汰され、それが今回の部隊の再編につながった可能性があります。