記者会見をしたのはロシアによる侵攻当初、多くの市民が犠牲になったマリウポリの惨状を描いたドキュメンタリー映画「マリウポリの20日間」のミスティスラフ・チェルノフ監督ら3人です。

3月、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞して以来、ウクライナでは初めてとなる会見でチェルノフ監督は受賞について「ウクライナ全体の勝利だ。今まさに困難にあり人々が希望を必要としている時、諦めない力をもたらしてくれる」とその意義を語りました。

そしてマリウポリは侵攻当初に起きた最大の悲劇というだけでなく、その後、破壊されたすべての都市の象徴となったとしたうえで「自分たちが忘れられていないこと、声が届いているのを知ることが重要だ。だからこそこの映画が存在する」と述べました。

このドキュメンタリー映画は日本では4月26日から全国で公開される予定で、チェルノフ監督は「日本はウクライナの復興、破壊されたインフラの再生を支援してくれている。ウクライナの人々は犠牲者ではなく生存者だ。だからこそ支援が不可欠だ」と訴えました。